
トリカブトの花言葉
トリカブトの花言葉は、騎士道、栄光、美しい輝き、復讐、致命的なこと、敵意、死です。
トリカブトは、日本語では「鳥兜」と書き、花が鶏の鶏冠(トサカ)に似ていることや、兜に似ていることからこのような漢字が使われているといわれます。
騎士や栄光など、兜に由来する素敵な花言葉と、猛毒を医療に活かそうと試行錯誤したり、殺人に使ったりという由来から少し怖い意味の花言葉もトリカブトにはあります。
トリカブトの特徴
トリカブトは、アコニチンという猛毒がある花であることが特徴です。
トリカブトの根は漢方薬として用いられていますが、毒性が強いため「修治」という減毒加工が行われます。
トリカブト保険金殺人事件
トリカブトの毒性は平成3年に埼玉県本庄市で発生した保険金殺人事件である「トリカブト保険金殺人事件」で世に知れ渡りました。
トリカブトの毒の致死量
トリカブトに含まれるアコニチンやメスアコニチンの毒性は極めて強く、マウスへの皮下注射におけるLD50はそれぞれ 0.308mg/kg および 0.213mg/kg と報告されています。人では2~5mgで死に至る致死量と言われます。
アコニチンは、ナトリウムチャンネル蛋白のαサブユニットに結合し、ナトリウムチャンネルが閉じるのを抑制します。ナトリウムチャンネルの活性化とこれによる過度の脱分極により、興奮性の低下や疼痛伝達の抑制が起こります。また、海馬シナプトソームでのノルエピネフリンの吸収を阻害することも報告されています。
トリカブトに含まれるアコニチンやメスアコニチンによる中毒症状
トリカブトに含まれるアコニチンやメスアコニチンによる中毒症状としては、口唇や皮膚の灼熱感、流涎、嘔吐、歩行困難、呼吸困難などがみられ、呼吸中枢麻痺によって死に至ります。
トリカブトの基本情報
トリカブトは花の見た目から別名「ヘルメットフラワー」と呼ばれます。美しい花なので観賞用になることもありますが、取り扱いには十分な注意が必要です。。
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- 英語名:Helmet flower
- 学名:Aconitum
- トリカブトを漢字で書くと:鳥兜
- 属性:キンポウゲ科
- トリカブトの開花時期:8月~10月
- 誕生花としてのトリカブト:7月19日、7月25日、7月27日、9月8日、9月26日