切花を長持ちさせる方法と日持ちせず枯れさせてしまう原因

切花(生花)を長持ちさせる方法と枯れてしまう原因

切り花は根っこから切り離されたもので、花と比べると寿命が限定され長持ちする前に枯れてしまうことが前提となります。日本では華道として美しい状態で長持ちさせる方法や取扱いの技術が確立されて行きました。

切り花が枯れてしまう5つの原因

切り花が長持ちせずに枯れてしまう5つの原因、エチレン、茎の中の閉塞、栄養不良、高温、カビなどの病気について紹介します。

切り花が枯れてしまう原因1 エチレン

切り花が枯れてしまう原因の一つにエチレンと言う炭素と水素からなる化合物があります。エチレンはプラスチックやポリエチレンなどの石油製品の原因である他、排気ガスやタバコの煙などにも含まれています。植物では果物が野菜が熟したり腐ったりしていく過程でエチレンの働きがあります。切り花の場合には萎れて行く作用にエチレンが関わります。

切り花が枯れてしまう原因2 茎の中の閉塞(道管閉塞)

切り花が長持ちせずに枯れてしまう原因の二つ目は道管閉塞という茎の中の水が通る管が詰まってしまうことが原因です。切り花では、切り花の切り口に繁殖した細菌類が閉塞の原因として多いです。花を長持ちさせるためにプロが行っている切り口の管理のテクニックはこちらの記事で。

切り花が枯れてしまう原因3 栄養不良

切り花は根から切り取られているため、水だけでエネルギーを生産できるのは限定的です。植物なので光合成をして水と日光だけで生きていけると思われがちですが、植物のエネルギー源として大切なのは糖分で、栄養不良が原因で枯れやすくなります。切花を長持ちさせるためには砂糖を加えると良いです。ただし糖分は細菌の餌になり、切り口付近で細菌が繁殖すると原因2の道管閉塞になり、水分を吸い上げられないことが原因で枯れることもあります。

切り花が枯れてしまう原因4 切り花の高温状態

切り花は冬の方が長持ちをするのをご存知でしょうか?植物全般に言えますが、多くの植物は高温に弱く、気温が高いほど枯れやすくなります。もちろん花の種類によりますので熱帯原産の花などはむしろ低音の方が障害を受け、長持ちしない原因になります。

切り花が枯れてしまう原因5 カビなどの病気

植物には色々な病気がありますが、切り花の場合は特にボトリチスという種類のカビの感染による病気が原因で、花びらや葉っぱの表面に灰色の膜を作ります。ボトリチス自体は、消費期限が切れた食べ物に生えてくるカビと同じ種類で、どこにでもいるカビですが、高温多湿の方が繁殖しやすい性質を持っています。

切り花を早く枯れさせてしまう原因を知り長持ちさせましょう

いかがでしたか?切り花の日持ちを悪くさせる原因について5つご紹介しました。美しい花を長く持たせるために、是非参考にして長持ちの方法を見つけてみてくださいね。

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