切り花を長持ちさせる水と切り口の管理方法とプロのテクニック
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切り花を長持ちさせる水と切り口の管理方法とプロのテクニック

土に植わっている植物は根から水と栄養を吸い上げていますが切花は茎の切り口からしか吸い上げることができません。

前回の記事で、切り花の日持ちを短くして枯れさせてしまう原因を5つあげましたが、吸い上げる時の道管が重要な役割をしています。

切り花を長持ちさせる水と切り口の管理方法とプロのテクニックを紹介します。

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切り花の水の吸い上げ力は蒸散の力

植物は呼吸をしているということを聞いたことはありますか?植物は道管を通して水を吸い上げますが、その水を吸い上げる力は、葉っぱにある気孔から水分が水蒸気として逃げていく「蒸散」のメカニズムです。つまり植物は蒸散して、葉っぱの気孔から水蒸気が逃げ過ぎたときと、道管から水が上がってこない時にしおれたように見えるのです。

切花を長持ちさせるプロのテクニック

切花を長持ちさせるためには、花屋が行っているテクニックがいくつかあります。少しだけ紹介したいと思います。

切り花の茎を水中で切る水切り

地面から生えている花を普通にハサミで切ると空気中で切ることになります。この時通常切り口から空気が道管に侵入します。道管は非常に細い管で、人間でいう血管のような役割です。もし血管の中に空気が入ってしまったらどうなるでしょうか?空気は水の中では気泡になり、貴方は細い管の中で閉塞する原因になります。また植物の中には、空気中で茎を切ると切り口から粘液が出て、液が固まり吸い上げられない状態になる花もあります。

切り花がしおれてしまった時にお湯に少しつける湯あげ

切り花がしおれてきてしまった時に60℃ぐらいのお湯に数秒つけるという「湯あげ」と言うテクニックがあります。なぜ切り花の切り口をお湯につけると効果的かと言うと、水とお湯を比べると、お湯の方が粘度が低く、道管を流れやすいためです。また道管内に空気が入ってしまっていて水が流れにくい時、数秒湯につけることで道管内の空気が押し出されて水の吸い上げが良くなり蒸散を促進する効果もあります。

切り花の切り口を焼き水の吸い上げを高めるテクニック

これは伝統的な花屋の技ですが、切り口に細菌が繁殖してしまった時に切り口を焼いて殺菌することと、切り口付近の茎の組織の水分を飛ばし、道管を広げて水を吸い上げやすくする効果を期待できます。

茎を斜めに切ることは日持ちにはそれほど影響ない

華道や生け花、フラワーアレンジメントなどのテクニックとして、茎を斜めに切る方法が広まっています。ここまで紹介してきた水を吸い上げやすい道管の状態という点で考えると、斜めに切って表面積が増えたからといって水が吸い上げやすいとは考えにくいです。茎を斜めに切るという方法は、ナイフで綺麗に切るときに斜めの方がやりやすいことや、剣山に刺す時刺しやすいなどのの方が大きいと考えられます。

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