ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉 別れ、強い意志、しばしの慰め

忘れられた都
昔は沢山の人が往来していて活気のあった時代が懐かしいなぁ。
もう、おいらのところには人は戻ってくれないのかなぁ(´;ω;`)

「歩く辞典」根岸
古都さんも寂しいよなぁ
捨てられた文明や都は徐々に忘れられていくもんな、、、

忘れられた都
やっぱりそうだよな(´Д⊂グスン
そういえば、昔戦争があったときに今の俺と同じような名前を付けられた花があったなぁ

「歩く辞典」根岸
時代の盛衰はどうしようもないよなぁ
それは、きっと「ミヤコワスレ」という花だね。
今日はその花について話していきますね。

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉

ミヤコワスレ(都忘れ)は、その名前からも悲しさや寂しさが伝わってくる花です。

日本にとてもなじみが深い花ではありますが、実際にその花言葉はハッピーなものではありません。

 

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉は「別れ」、「強い意志」、「しばしの慰め」と言われています

 

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉の由来は?

ミヤコワスレ(都忘れ)の花言葉の由来を説明するには、鎌倉時代まで遡る必要があります。

鎌倉時代に佐渡へ島流しの刑に処されることとなった順徳天皇はかなり精神を痛めてしまったそうです。多くのストレスがかかるなかミヤコワスレの花を見て「この花を見ている間は少しの間だけでも都のことを忘れることができる」と述べたとされています。

 

この逸話から、この花を見ていると少しの間だけ心が休まるということや心が慰められる、都と別れなくてはならない別れ、いつか戻ってこれたらと感嘆する意味が込められ、「しばしの憩い」や「しばしの慰め」、「しばしの別れ」、「また逢う日まで」といった花言葉が付けられました。

 

こういった意味を知るとミヤコワスレの花言葉は意外と怖くないかもしれませんね。

順徳天皇のまた帰ってきたいという願いをかけるほど、少しの間だけでも嫌なことを忘れることができるほど綺麗な花を咲かせているということなのでしょう。

 

忘れられた都
ちなみに、島流しにあった順徳天皇は都には戻れなかったよ。
お父さんとおじいちゃんの尻を拭いたような可哀想な天皇とも言われているね。
でも、お父さんのせいでひどい目にあったけど、お父さんがなくなるときに「今宵の月を父上ん形見と思って眺めます」ってかなり情のある詩も読んでいるんだよ。

ミヤコワスレ(都忘れ)の名前の由来は?

ミヤコワスレ(都忘れ)という名前は1221年に鳥羽上皇(順徳天皇のパパ上殿だよ($・・)/~~~息子の順徳天皇も一緒になって頑張ったんだね)が鎌倉幕府を倒そうと兵をあげました(承久の乱です。この頃は天皇と政府が別の動きをして対立していました。)

その時の幕府側はかの有名な北条氏です。勢いのある北条氏にはやはり勝てなくて、鳥羽天皇と順徳天皇はそれぞれ別の島に島流しの刑にあってしまいます(許しがでないと都に戻れないとても重い刑です)。その際に佐渡に行かされることが決まっていた順徳天皇が庭の紫色の花を眺め「いかにして契りおけん白菊を都忘れと名づけくるも憂し」という詩を詠んだということからその紫色の花にミヤコワスレという名前が付けられました。

百獣の王様
濃紫の色は都を表しているそうだよ。だから順徳天皇は綺麗な紫色をしているミヤコワスレに都を重ねたんだろうね。

ミヤコワスレ(都忘れ)の特徴

ミヤコワスレ(都忘れ)という花は実はミヤマヨメナという花の日本産園芸品種という立ち位置にあります。

栽培の歴史は江戸時代からでそれまでは野草として咲いている程度の花だったようです。

花の色は紫色やピンク色、白色など種類がありますが、流通として好まれるのは紫色のみでほかの色は流通していません。

この花の種子には稔性がないとのことで、株分けのみで繁殖をさせているようです。

昔は成長させるのが大変で育てるのに相応の技術力を要する花として認識されていましたが、現在では植物中で分泌される成長ホルモンのジベレリン(種無しブドウを作るのに使ったりしてるよ)を投与することで成長させています。

 

ミヤコワスレ(都忘れ)の基本情報

    1. 和名:ミヤコワスレ(都忘れ)
    2. 英語名:Gymnaster
    3. 学名:Miyamayomena Kitamura、Gymnaster Kitamura
    4. 属性:シオン属・ミヤマヨメナ
    5. 原産地:日本(関東以西)
    6. 誕生花:3月11日、4月3日、4月9日、4月15日、4月21日、4月26日、5月13日、5月19日、6月23日、6月26日、8月1日
    7. 開花時期:2月~4月
    8. 花色:紫、ピンク、白
ちょっと豆知識
ミヤコワスレを管理する際は、日当たりの良い外においてあげてください。
夏場は西日を避けて涼しい半日陰に移してあげてください。乾燥に強くないので、土の表面が乾いたらお水を与えましょう。

 

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